車検費用の計算方法とは?

支払う費用の内訳や相場とともに解説。

車検費用にはどんなものが含まれ、どのように計算するかご存じでしょうか。例えば車検時に支払う自動車重量税は、軽自動車か普通車かの違いや車両重量、さらにエコカー減税が適用されるか否かによって異なります。今回は、車検費用の計算方法と相場に加えて、その内訳、費用を抑えるコツについても併せて解説します。

法定費用

車検費用の内訳

一度でも車検を通したことがあるなら、「車検はクルマの維持費としては大きな出費だな」と思われた方は多いと思いますが、そこにはさまざまな費用が含まれています。車検にかかる費用は、大きく分けると「法定費用」、「車検基本料」、「部品交換代金」の3つになります。

法定費用
自動車重量税自賠責保険検査手数料(印紙・証紙代)を合計したもので、一般的に車検費用の中で大きな割合となるのが法定費用です。また車種ごと(普通自動車や軽自動車などの車種や重量によって金額は異なります)に法律で定められていますが、検査手数料は車検の依頼先(認証工場、指定工場、ユーザー車検)や車種によって金額が変わります。なお、法定費用に消費税は発生しません。
車検基本料
24ヵ月定期点検料測定検査料車検代行手数料の合計金額。車検では必須の費用ですが、人件費が含まれるため車検を受ける場所によって金額が異なります。つまり車検基本料は、車検費用を比較する際に生まれる金額の違いに影響を与えることになります。
部品交換費用
車検に伴う部品の交換代金や追加整備にかかった代金のことです。クルマのコンディションによって交換したり修理する箇所が変わるほか、作業をする場所によって使用する部品や工賃が異なることもありますので、部品交換費用は車検費用に差をもたらします。

車検費用の計算

それでは、大きく異なる自動車重量税をポイントに据え、車両重量の違いで車検にかかる費用にどのくらい差が出るかを見てみましょう。車検費用の総額としては、以下の金額に部品交換費用が上乗せされるわけですが、車両のコンディションに左右される部品交換費用が発生しない前提で計算。また、車検基本料は依頼する業者によって差がありますのであくまで相場を記しています。なお、自動車重量税はエコカー減税の対象となっている場合の税額です。

軽自動車
・車検基本料:20,000?25,000円
・法定費用:合計26,230円
(自動車重量税 5,000円、自賠責保険 19,730円、検査手数料 1,500円)
・合計車検費用:46,230?51,230円
小型車(1.0トン未満)
・車検基本料:22,000?27,000円
・法定費用:合計31,610円
(自動車重量税 10,000円、自賠責保険 20,010円、検査手数料 1,600円)
・合計車検費用:53,610?58,610円
中型車(1.5トン未満)
・車検基本料:24,000?29,000円
・法定費用:合計36,610円
(自動車重量税 15,000円、自賠責保険 20,010円、検査手数料 1,600円)
・合計車検費用:60,610?65,610円
大型車(2.0トン未満)
 法定費用の内訳と合計金額、車検基本料の相場、合計金額
・車検基本料:26,000円
・法定費用:合計41,610円
(自動車重量税 20,000円、自賠責保険 20,010円、検査手数料 1,600円)
・合計車検費用:67,610?72,610円

(参照)国土交通省 自動車関係税制について、損害保険料率算出機構 自賠責保険基準料率表

車検費用の計算

車検費用の相場

法定費用と車検基本料を合わせると上記のような金額となりましたが、車検費用の総額はこれに部品交換費用が加算されます。「クルマは消耗品のかたまり」と言いますが、通常の車検では部品をまったく交換しないということはまずありません。

新車購入後の初回の車検などコンディションがいい場合でも、部品交換費用を加えた車検費用の総額は、一般的に普通車の場合は10~12万円前後、軽自動車の場合は6?8万円程度というのが相場です。また、走行距離が増え、使用年数も長くなってくると、それに合わせて交換部品が増えていきます。どこまできっちりとコンディションを回復させるのかも含めて、この部品交換費用によって車検費用は大きく変動し、車種にかかわらず総額が20万円、30万円となることも珍しくありません。

車検費用は分割払いできる?

このように車検にはさまざまな費用がかかるため、けっこうな金額になります。そうなると「一括で払うのは厳しいな」ということもあるでしょう。そんなときに思い浮かぶのはクレジットカード払いやローンによる分割払いですね。これまで車検は現金払いが多かったのですが、最近はカード払いやローンに対応している車検業者、自動車ディーラーも増えてきaました。

クレジットはカード発行元の会社が代金を立て替えてくれて、利用者は後から支払う方法です。一方、ローンはお金を融資してもらって、借りたお金を後から少しずつ返すことですが、支払い方には以下のような方法があります。

クレジットカードでの支払い
よく利用されている方も多いと思いますが、カードによっては利用額に応じてポイントが貯まりお得ですね。一括払いのほかに分割払いも可能です。
車検をお願いする店舗でのローン
業者によっては信販会社と提携してローンに対応している場合があります。
自動車ローン
クルマの購入に使ういわゆるマイカーローンですが、車検費用に使えるローンもあります。
金融機関によるローンやカードローン
銀行や信販会社が用意しているローンや、消費者金融によるローンなどがあります。

さて、少し細かい話になりますが、カード払いやローンに対応している業者でも、車検費用のうち法定費用は現金払いとなる場合があります。法定費用は国や保険会社に支払われるお金を預かるだけなので、業者としては事前に現金で用意しておいてもらうと助かるというわけです。しかし最近はキャッシュレス化の流れに乗って、車検費用全額をカード払いやローンにできる場合も増えています。

このように分割や後払いの希望があれば、まずは車検をお願いしたい業者に事前に確認しておきましょう。全額大丈夫なのか、法定費用を除いた金額なのかもチェックすることをおすすめします。

クレジットカード払い

車検費用を抑えるコツは?

さて、車両重量が重くなることで自動車重量税が高くなり、また部品交換の内容も車検費用に影響することはお分かりいただけたと思いますが、同時に不確定要素として「車検基本料」に注意する必要があります。そのため車検を受ける際には、以下の項目についてしっかりチェックする必要があるでしょう。

業者ごとの車検基本料を確認する
ご説明したとおり、車検基本料には業者が設定する人件費手数料が含まれていますので、依頼先によって少なからず差が出ます。見積もりを比較する場合には、24カ月定期点検料、測定検査料、車検代行手数料がそれぞれどのような設定になっているか確認しましょう。
複数の業者から見積りを取って比較
合い見積もりと言いますが、いくつかの業者を探して車検費用の見積りをお願いし、金額だけでなくその内容も含めて比較検討すると、要望や予算に合わせた車検プランを立てやすくなります。
整備項目を吟味してコストスリム化
見積もりのなかには、将来のトラブルについての予防的な部品交換や、よりよいコンディションに整えるためのプラスアルファの整備などが含まれているときがあります。そういった内容が、現時点で必要か否かをしっかり見極めて、費用を抑えるのもひとつの手です。

ちなみに、整備費用や部品代がかさむことなく車検費用を抑えるには、日頃のメンテナンスがとても重要です。そう考えるとブリヂストンタイヤが提案するタイヤの新しい買い方「Mobox」は、タイヤに関わる手厚いメンテナンスがセットになっていてより安心。

また、日々クルマを使用する中で意外と見落としがちなのが「タイヤの摩耗・劣化」。車検の際にタイヤの使用限度を知らせるスリップサインが出ているのがわかると、車検を依頼した業者で購入することとなり、市場価格より高かったり希望のタイヤを装着できないことも考えられます。

タイヤ4本の購入は、なかなかの金額。月定額制の「Mobox」でタイヤを購入していれば、急な出費や初期費用を抑えられ、車検の費用を圧迫することもありませんね。そういう意味でも、ぜひ「Mobox」をご利用ください。

まとめ

このように車検費用は、税金や保険、点検整備、部品交換などさまざまな費用を合わせた金額となります。削ることができない費用もありますが、項目によっては抑えることができるものもありますので、少し手間はかかりますがまずは見積もりをとってみるのがいいようですね。それでも大切なのは、より安全・安心に乗り続けられるよう愛車のコンディションを整えることです。タイヤの状態にも、ぜひ気を配っていただければと思います。

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