ここを確認!タイヤ点検のポイントを解説。

「タイヤ点検」していますか? 空気圧、傷やひび割れの確認など、日常点検でトラブルを予防しましょう。

ここを確認!タイヤ点検のポイントを解説。

新しいタイヤに履き替えたら、快適さを保ちつつ、できるだけ長く使いたいですよね。車の使用環境や乗り方によってもタイヤライフは変わりますが、タイヤを長持ちさせるには、正しい運転と適切な保管、そして「タイヤの点検」が大切です。この記事では正しい点検についてわかりやすく説明。なかでも普段は気にかけないことが多い、タイヤのサイドウォールのひび割れについて詳しくご紹介します。さらに、タイヤの寿命や交換サイクルについても触れていますので、タイヤ交換を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

より安心・安全なカーライフのためにタイヤ点検が大切

プロによるタイヤ点検を定期的に受けることも重要ですが、ご自身でも日常的にタイヤを点検することで、損傷、劣化などに気づき、より安全に運転することができます。

では、どのような点検が必要なのでしょうか?
具体的には、「空気圧」、「偏摩耗」、「外傷」、「ひび割れ」、「サイド部の膨らみ」、「溝のチェック」が必要です。

■タイヤの空気圧管理をしっかり行いトラブルを予防

タイヤの空気圧管理は、燃費の悪化や操縦安定性の低下、偏摩耗、タイヤの損傷・故障を未然に防ぐために行います。
タイヤの空気圧低下は、自然空気漏れが主な原因です。
乗用車用タイヤでは1ヵ月で約5%程度も空気圧が低下し、JATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)が高速道路で実施した調査では4台に1台が空気圧不足となっています。

「空気圧不足」による影響は、主に以下のような項目が挙げられます。
偏摩耗の発生(片べり摩耗、両肩べり摩耗)
摩耗ライフの低下
操縦安定性の低下
燃費の低下
タイヤの損傷によるバースト
空気圧が不足すると、タイヤの接地面が偏ったり、通常より多くなったりするため、偏摩耗の原因となります。
さらに、タイヤの寿命が短くなり、タイヤ交換の頻度が増えることもあります。

また、タイヤが路面の衝撃を吸収しきれず、ハンドル操作の安定性を低下させるため、思わぬ事故につながるリスクがあります。
タイヤの内部構造に負担がかかるため、損傷によるバーストにも注意が必要です。

タイヤの空気圧管理をしっかり行いトラブルを予防

一方、「空気圧過多」もタイヤに大きな影響を与え、以下のような影響があります。
偏摩耗の発生(センター摩耗)
摩耗ライフの低下
乗り心地の悪化
カット、ショックによるコード切れおよびバースト発生

空気圧が高すぎると、タイヤの接地面が中央部分に集中するため、センター摩耗の原因となります。
また、タイヤのゴム部分が硬くなり、車内の振動を感じやすくなるでしょう。
走行中に大きな衝撃を受けた場合、空気圧が高いタイヤはコード切れやバーストのリスクが高くなります。

「適正空気圧」は、自動車メーカーが車種ごとに指定している「車両指定空気圧」と同じです。
運転席のドア付近あるいは給油口などに貼付された空気圧表示シールに記載
されているので確認しましょう。
タイヤサイズが同じでも装着される車種によって車両指定空気圧は異なる場合があります。
なお、空気を充填する場合には、自然漏れによる空気圧低下を考慮して車両指定空気圧を基準とし、0~+20kPaの範囲内で調整・管理することをおすすめします。

車両指定空気圧

■タイヤの偏摩耗、傷、ひび割れ、サイド部の膨らみ、溝のチェック

タイヤはある程度の距離を走行すると、自然と摩耗します。
タイヤの偏った摩耗は、空気圧が適正でなかったり、タイヤローテーションをせずに使用したりした場合に起こりやすくなります。
タイヤの偏摩耗は、振動や騒音の原因になるだけでなく、タイヤの寿命が短くなったり、燃費が悪化したりとタイヤ本来の性能を発揮できません。
さらに、タイヤの傷やひび割れ、サイド部の膨らみは、タイヤのパンクやバーストの原因になり、重大な事故につながる危険性があります。

とくに雨の日の高速道路などでは、タイヤと路面の間の水をかき出す力(排水性能)が低下してタイヤが浮く状態になることで、ハンドルやブレーキが効かなくなるハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります。

このように、タイヤの空気圧や偏摩耗、傷、ひび割れ、サイド部の膨らみ、溝などを日々点検することはとても大切で、走行時の安全を確保するために、タイヤの購入後も点検やメンテナンスが必要なことをおわかりいただけたと思います。
しかし、摩耗度合や傷の有無の確認、さらには空気の充填など、自ら行うのは自信がないといった方もいらっしゃるはず。
そこでおすすめしたいのが、プロの整備士による的確な点検とメンテナンスです。

ブリヂストンにはタイヤを購入した後も、専門知識と技術を持った整備士に点検、メンテナンスを任せられる「mobox」というサービスがあります。
高品質な接客と作業を提供する「mobox」をぜひご検討ください。

点検、メンテナンス

タイヤのサイドウォールの傷にはどんな種類がある?

タイヤのひび割れを、タイヤ点検の項目のひとつとしてご紹介しましたが、タイヤのサイドウォールの傷やひび割れが、走行の安全性に大きく影響を与えることがあります。
見た目では分かりにくい小さな傷やひび割れでも、タイヤの寿命や性能に関わる場合があるため、早期の対策が必要です。
ここからは、タイヤのサイドウォールに傷やひび割れができる原因と予防策、そして対処法について説明します。

■タイヤのサイドウォールとは?

サイドウォールとはタイヤの側面部分を指し、サイズやメーカー名、パタン名などが表示されています。
サイドウォールは走行する際に最も屈曲の激しい部分であり、カーカス(タイヤの骨格を形成するコード層)を保護する役目も担います。
また、タイヤ側面は傷つきやすく、一度傷ついたサイドウォールは修理ができないため、傷やひび割れが発生した場合はタイヤ交換が必要です

■タイヤのサイドウォールの傷にはどんなものがある?

タイヤのサイドウォールに生じる傷やひび割れには、さまざまな種類があります。
ここでは、代表的なサイドウォールの傷やひび割れの種類について説明します。

サイドウォールのえぐれ・擦れ
縁石や路肩に接触して傷つくことがあります。傷が浅いと問題なく走行できますが、走行中の空気漏れやバーストの原因になる場合もあります。
サイドウォールの切り傷
サイドウォールに裂けたような切り傷が発生した場合は、タイヤの空気圧の低下やバーストなどの事故につながる恐れがあります。
サイドウォールのひび割れ(クラック)
タイヤの経年劣化やオゾン・紫外線による影響で発生しやすく、日常点検で定期的にチェックして早期に気づくことが大切です
サイドウォールの膨らみ(ピンチカット)
タイヤに大きな衝撃が加わると、内部コードが切れサイドウォールに膨らみ(ピンチカット)が発生する場合があります。

傷がタイヤの内部コードに達しているため、そのまま走行を続けるのは非常に危険です。

タイヤのサイドウォールの傷にはどんな種類がある?

タイヤのサイドウォールの傷の原因と予防策、対処方法

続いては、サイドウォールの傷などの予防策についても触れましょう。

縁石や落下物との擦れ
サイドウォールの傷を防ぐためには、縁石やタイヤ止め、落下物などの障害物に気を付けましょう。
駐車時や狭い道路を通過する際はとくに注意しましょう。
空気圧不足
タイヤの空気圧が不足していると、タイヤがたわむため、擦れやひび割れが発生しやすくなります。
定期的にタイヤの空気圧をチェックし、適正なレベルを維持することが重要です。
過積載
指定された積載量を超えた荷物を載せる、定員を超えた人数で乗車するなどの過積載は、タイヤ全体の劣化を加速させるだけでなく、道路交通法違反に当たるため避けてください。
タイヤの劣化
タイヤのゴム素材は、時間の経過や紫外線、タイヤワックスなどによって劣化し、ひび割れが発生します。
また、タイヤの保管環境にも注意が必要です。

■タイヤのサイドウォールに傷を見つけたらどうする?

サイドウォールは修理ができないため、傷を見つけたら適切に対処することが大切です。
浅い擦り傷や表面のえぐれ程度であれば、走行時の大きな問題にはならないことが多いのですが、深い切り傷やひび割れ、膨らみが見られる場合は、速やかにタイヤ交換を行う必要があります
傷が深刻な場合や自分での判断が難しい場合は、タイヤ専門店などでタイヤの状態をプロに点検してもらったうえで、必要に応じてタイヤ交換を行いましょう

安心・安全な走行にはタイヤのメンテナンスが重要

タイヤの寿命と交換サイクル。プロによる点検も重要

タイヤの点検内容とともに知っておきたいのが「タイヤの寿命」についてです。
タイヤの寿命と交換時期は、使用方法や保管方法、環境条件によって異なります。
タイヤはゴム製品であるため、時間が経つにつれ、タイヤのゴムから油が揮発し、次第に柔軟性が失われていきます
地面と接している部分がしっかりと路面をつかめなくなると、ブレーキングやハンドリングに影響が出てしまいます。
そのため、 前述の通り使用開始後5年以上経過したタイヤは、継続して使用できるかタイヤ販売店などで点検を受けることをおすすめします
また、外観上では溝がしっかりと残っていても、製造から10年が経過したタイヤについては、ゴムの経年劣化が進んでいる可能性があり、安全面での性能が保証されないため、新しいタイヤへ交換することをおすすめします

【注意事項】

ここに記載した10年という年数は、あくまで目安であって、そのタイヤの実際の使用期限(すなわち、継続使用に適していないこと、または安全上の問題があるかもしれないことを示す時期)を示すものではありません。
従って、環境条件・保管条件及び使用方法によって、この年数を経過したタイヤであっても、継続使用に適している場合もあれば、この年数を経過していないタイヤであっても継続使用に適していない場合もあります。
10年を経過していないタイヤであっても、上記の環境条件等によっては交換する必要がある場合があることにご注意ください。
また、この10年という年数及びタイヤ販売店等による点検のお奨め時期である使用開始後5年という年数は、いずれも各タイヤメーカー・販売会社・販売店による品質保証期間・期限を示すものでもありません。

■タイヤの交換時期の目安

ここでは、使用によるタイヤ交換の目安についてご紹介します。
タイヤを使用し続けると、スリップサインが表れます。
タイヤの摩耗の説明でも触れましたが、スリップサインとは残り溝の深さ1.6mmを示す目安です。
タイヤの摩耗による使用限度は残り溝深さが1.6mm以上と決められています
スリップサインが出たタイヤで走行することは法令で禁じられているため、必ず新しいタイヤへの交換が必要です。

ただし、実際にはスリップサインが見える前に交換することが推奨されています。
溝が浅くなるとタイヤの性能が充分に発揮できなくなる傾向にあるため、サマータイヤの場合は「残り溝4mm以下」、スタッドレスタイヤの場合は「新品時から50%の摩耗」が交換時期の目安です。
また、タイヤの溝がしっかり残っていたとしても、日常点検で傷やひび割れを見つけた場合はお近くのタイヤ販売店などで点検を受けましょう。

■タイヤの選び方

ここからは実際にタイヤを購入する際のタイヤの選び方についてご紹介します。
まず、タイヤを選ぶには、ご自身の車のタイヤサイズを把握する必要があります。
タイヤサイズは現在装着中のタイヤを確認する以外に、車種や年式、グレードからも調べることができます

タイヤサイズや車種以外にも、車両や用途、乗り方、タイヤに求める性能など、自身のカーライフに合わせてタイヤを選ぶことが大切です
しかし、タイヤは各メーカーが様々な種類を販売しており、自分で選ぶとかなり時間と手間がかかってしまいます。

■ブリヂストンの「mobox」なら自分に合った探し方ができる!

ブリヂストンの「mobox」は、サマータイヤもしくはスタッドレスタイヤの商品タイプを選択いただいたうえ、「車種から探す」「サイズから探す」の2種類の検索方法でご自身の車に合ったタイヤを見つけることができます。
そのなかからご希望のタイヤを購入するだけなので、タイヤについてあまり詳しくない方でも悩むことが少なくなるでしょう。
また、自分の車に合ったタイヤについて詳しく知りたい方に向けて、「タイヤ選びガイド」もご用意していますので、ぜひご活用ください。

■プロがきっちりチェック。タイヤの点検もお任せの「mobox」

mobox」はタイヤの購入と同時に取り付け店舗も選んで、作業予約まで行うことができる、文字通りワンストップのタイヤ交換方法です。タイヤ選びや作業予約はスマホで済ませて、あとは予約日に取り付け店舗へ出向くだけ。待ち時間も少なくて済みます

それだけでなく「mobox」は、タイヤ本体、交換工賃のほか、パンク時のタイヤ交換補償と各種メンテナンスがコミコミで月々定額制(スタンダードプランの場合)。まとまった金額の用意と余計な出費の心配がありません

そしてブリヂストンのタイヤ専門店から選ばれた接客・作業品質の高い店舗が参加するネットワークであるブリヂストンの認定店(B-select)で取り付けを行い、タイヤの点検やメンテナンスも担当します

また、「mobox」でタイヤを購入いただくと窒素ガス」を充填し、契約期間に限り、無制限で無料充填します
窒素ガスは空気に比べて、タイヤの内部から外へ抜けにくい性質があります。
そのためタイヤの中に窒素ガスを入れたほうが空気圧の減少が抑えられ、安定した状態を長く保て、燃費の改善、タイヤの長持ちにつながります。また、ホイールが錆びにくくなるのもメリットです。

さらに契約期間中は安全走行に欠かせないタイヤの点検を無料で実施します。プロのスタッフが専用の器具で、お客様のクルマのタイヤの状態をしっかり点検し、点検結果はお客様にわかりやすくご報告します。

このように「mobox」はタイヤ購入後も手厚いサポートが受けられるので、タイヤを長持ちさせたい方にとてもおすすめなのです。タイヤ交換が必要となった場合は、ブリヂストンの「mobox」で新しいタイヤの購入を検討してみてはいかがですか。

タイヤの選び方
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