タイヤ交換を持ち込みで対応してもらえる?

その手順や任せられる場所、注意点について解説。

タイヤ交換

いわゆる「タイヤ交換」には、大きく分けて3種類あります。

組み替え
ホイールに組み込まれたタイヤを外し、別のタイヤを組み込む作業。
脱着
クルマに装着しているタイヤ・ホイールを取り外す/取り付ける作業。
ローテーション
クルマに装着しているタイヤ・ホイールを取り外し、装着位置を変えて取り付ける作業。

これまでクルマに装着していたタイヤを新品に交換する場合は、組み替えにあたります。タイヤは走行距離や使用年数に応じて摩耗したり、ゴムの硬化やひび割れといった劣化が進み、交換が必要となる「消耗部品」です。クルマを所有されている多くの方が、タイヤを新品へ交換された経験があるのではないでしょうか。

一方、スタッドレスタイヤをホイールとセットで所有し、夏用から冬用、冬用から夏用へと交換するときなどは脱着にあたります。

また、タイヤは同じ位置に固定して長く装着していると、走り方などの影響により一部分だけが摩耗してしまうことがあるので、定期的にタイヤの位置を交換するのがローテーションです。

このような「タイヤ交換」のうち、脱着ローテーションはご自分でなさる方もいらっしゃいますが、工具類の準備や作業の確実性、さらに作業時の安全性を考えると、自分で行うのはちょっと心配。クルマのプロに任せるのが賢明のようです。

そして組み替えは、基本的に対応しているお店でないとできません。それはホイールに組み込まれたタイヤを外し、再び新しいタイヤを組み込むという作業において、専用の機械が必要だからです。例えば、タイヤをホイールから外し組み込むには「タイヤチェンジャー」という機械を使用します。また、高速で回転するタイヤ・ホイールから振動が発生しないように、「ホイールバランサー」で重心バランスを計測、調整しなければなりません。

このような専用機器を備え、技術とノウハウを持ったプロフェッショナルが作業するお店でないと、「新品へのタイヤの組み替え」は難しいのです。そしてタイヤ交換が可能なお店では作業のみを行っているわけではなく、タイヤを販売していることも多く、店舗で新しいタイヤやタイヤ・ホイールセットを購入した場合はそのまま作業を進めるのが一般的です。

しかし、もしあなたが別のルートで新品タイヤを購入したり、タイヤ・ホイールを用意したときには、どうすればいいのでしょうか。ケースバイケースですが、その場合はいわゆる「持ち込み」として、作業してくれるお店があります。タイヤの組み替えを安く済ませたい場合にネットで新品タイヤやタイヤ・ホイールセットを購入し、組み替えしてくれるお店を探すという方法をとるわけですが、このコラムではこのような「持ち込み」 による「タイヤ交換(組み替え)」を検討する際の注意点を説明します。

タイヤ交換を持ち込みでできるのはどこ?

まず、「持ち込み」による「タイヤ交換」に対応してくれるお店についてご説明しましょう。タイヤ交換が持ち込みでできるのは、「タイヤ専門店」のほか「ガソリンスタンド」、「自動車ディーラー」、「自動車整備工場」、「カー用品店」が挙げられ、それぞれに以下のような特徴があります。

ガソリンスタンド
タイヤ組み替えに必要な機器を揃え、持ち込みによるタイヤ交換に対応している「ガソリンスタンド」があります。近年減少傾向にあるとはいえ「ガソリンスタンド」は店舗数が多いので、ご自宅の近くで見つけやすいのが最大のメリット。また、行きつけのお店であれば気軽に頼みやすく、スムーズに作業ができるでしょう。
自動車ディーラー
タイヤの持ち込み作業に対応している「自動車ディーラー」もあります。自動車メーカーの正規ディーラーは、当然のことながら自社のクルマに精通し、また作業においても高い技術力を持っていますが、タイヤ交換に関しては設備がなく、タイヤ専門店などへの外注作業としている場合があります。
自動車整備工場
「持ち込み」による「タイヤ交換」を、業務のひとつとして歓迎していることが多いのが「自動車整備工場」です。そのほかさまざまな修理やメンテナンスについて幅広く手がけ、車検も行っている工場もあり、要望に対して柔軟に対応してくれるので他の作業とともに依頼するのもいいでしょう。
タイヤ専門店
タイヤを専門的に扱う「タイヤ専門店」でも、「持ち込み」による「タイヤ交換」を受け付けてくれる場合があります。「タイヤ専門店」で作業するメリットは、なんと言ってもタイヤ交換を行うための設備が充実し、タイヤおよびタイヤ交換について豊富な知識やノウハウを持ったスタッフが、高い技術力で作業することでしょう。エアバルブの交換など細かい部分にまで目が行き届き、より安心して任せることができます。なお、「タイヤの持ち込み」作業をメインで行っているタイヤ専門店もあり、ネット通販サイトでタイヤを購入したユーザーをターゲットにしています。
カー用品店
商品の販売だけでなく、クルマのメンテナンスを得意とする「カー用品店」は、「持ち込み」による「タイヤ交換」に対応している店舗が少なくありません。とくに大型店は設備が充実しており、クルマ全般についての情報を常にアップデートし、タイヤに関しても詳しいスタッフが対応してくれることが多く、一般的に高い作業品質が保たれているようです。
タイヤ交換

持ち込みでタイヤ交換する場合の手順と注意点

それでは、「持ち込み」に対応してもらえるお店が見つかり、「新品へのタイヤ交換」を行う際の、注意点や確認すべきポイントを整理しておきましょう。

最初に「新品へのタイヤ交換」に伴う「タイヤの購入」について。価格にこだわりつつも高品質のタイヤを選ぶことは外せませんが、忘れてはいけないのが「タイヤサイズの確認」です。装着しているタイヤを確認して、サイズを間違えないようにしましょう。

さらにタイヤのほかホイールも新たに購入する場合は、クルマに装着できるかホイールサイズ(リム径、リム幅、ボルト穴数、P.C.D.、インセット)もしっかりと確認しましょう。

タイヤの購入を終えたら、日程を決めて作業予約をします。作業が立て込んでいる週末などに予約を取らずに出かけると、長時間待たされる可能性があります。せっかくならスムーズに作業を進め、できるだけ短時間で交換を終えたいですよね。もしなかなか時間がとれず、すきま時間が見つかったときに赴きたいというのであれば、当日受付が可能かどうか、事前に確認しておくのがいいでしょう。

なお、タイヤ専門店においては、タイヤ組み替え工賃について、バランス調整、バルブ交換などの工賃を設定している場合もあります。ひと通りの作業工賃がすべて含まれ、タイヤ処分料も込みで総額がいくらになるかを確認するのがいいでしょう。また、タイヤ持ち込みの場合は、店舗での購入時と異なる工賃を設定していることがほとんどですので、その点についてもきちんと確認しておきましょう。

ちなみに、これまで使用していたタイヤから用意した新品タイヤへ組み替え作業を行う際には、使用済みのタイヤはほとんどがリサイクルされますので、原則としてお店に処分してもらうことになります。処分されるタイヤ、いわゆる廃タイヤは、廃棄物処理法によって処分の方法が定められていますので、勝手に捨てたりすることは違法となります。そして、お店に引き取ってもらう際には「廃タイヤ処分料」がかかります。「あとで使えるかも」と思って持ち帰り、結局廃品回収業者などに頼むと処分料が高くつくことが多いので、交換時に処分するのが得策です。

また、時間や手間はかかりますが、タイヤの購入代金も工賃も複数の業者を比較検討することが大切です。提示された金額に何が含まれ、どのようなサービスが付帯されているのかといった情報も見落とさないようにチェック。とくに、タイヤ購入時には、送料も確認しましょう。

このほか、より手軽に交換ができるように、購入サイトからお店へ直接タイヤを送ってもらうという方法もあります。作業店舗が直送に対応しているか、確認しておくといいでしょう。

タイヤ交換

タイヤ交換を持ち込みで行った場合のデメリット

「持ち込み」による「新品タイヤへの交換(組み替え)」については注意点もあります。いわばデメリットとなる部分についても触れておきましょう。

まずは最初に触れたように「持ち込み」に対応してくれるお店探しをしなければなりません。タイヤやホイールを購入する店舗と作業する店舗が同じなら考える必要のない点ですが、対応していないお店もあるので、見つけ出すのに手間や時間がかかる場合があります。

また、お店が見つかっても「持ち込み」の場合は、商品を購入した場合よりも割高になることがあります。タイヤを安く購入できたのに「工賃」が想定よりも高く、トータルコストが高くついてしまった・・・ということが起こり得るわけです。「持ち込み」による「タイヤ交換」を行うなら、作業するお店のめぼしをつけておいて、あらかじめ交換に必要な総額を確認しておくことをおすすめします。

これに加えて、インターネット通販を利用してタイヤを購入する際に気になるのが、「タイヤの品質」です。クルマに乗る人の安心・安全を守り、快適に移動できるようしっかりしたクオリティのタイヤを選びたいところですが、ネットで選ぶことができるタイヤはさまざま。商品の特徴などが詳しく確認できない場合も見受けられます。

また、タイヤはクルマの燃費性能にも大きく関わってきますので、安さだけでタイヤを選ぶと燃費が悪くなってしまい、結局は高い買い物になってしまったということにもなりかねません。

ネットでタイヤを購入する場合は、信頼できるメーカー/ブランドの製品を選ぶのが、失敗しない秘訣かもしれませんね。また、タイヤサイズを間違えてしまったらタイヘン。届いたタイヤが装着できなかったということがないように、きちんと確認しておきましょう。

タイヤ交換

タイヤ交換はプロに依頼した方がいい

タイヤは「安かろう悪かろう」ということがあってはならないクルマの部品です。

タイヤには、クルマに乗る人の安心・安全を守るため、「車両の重量を 支える」「駆動力・制動力を 伝える」「路面からの衝撃を やわらげる」「進行方向へ 曲がる」「情報と つながる」という5つの役割があります。唯一路面に接しているクルマの部品で、「タイヤは、生命を乗せている」といわれるほど重要なものです。

ですから、タイヤを交換するには「どんなタイヤを選ぶか」「どのように交換するか」に、ぜひ気を配っていただきたいのです。とくに「どのように交換するか」については、設備の整った環境の中で、豊富な経験とともに知識とノウハウを持ったプロフェッショナルが作業することが、より安全なカーライフを送る上で大きなアドバンテージとなります。

タイヤ交換する際に確実な作業が行えること。そして丁寧かつクオリティの高い作業ができること。さらに持ち込み作業の場合にはタイヤの状態や品質についてチェックし、問題があれば適切なアドバイスを行い、適した提案もできる。タイヤのプロに任せるべき理由がここにあります。

タイヤ交換

ブリヂストンのタイヤとメンテの定額制サービス mobox(モボックス)なら、タイヤとメンテナンスまでコミコミで安心

ご説明したように一般的なネット通販サイトでタイヤを購入するのは、タイヤ交換についてトータルに考えたとき、どうしても疑問符がつきます。通販サイトではタイヤの性能や品質が自分のクルマに合ったものなのか、正しく判断するのが難しい場合があります。さらに、ネット通販サイトでタイヤを探し、さらに持ち込みOKな作業店舗も探すという手間や時間をかける方法はあまりスマートとは言えません。

そこでおすすめしたいのがブリヂストンの「mobox」です。「mobox」もネットでタイヤが購入できますが、幅広いブリヂストン製タイヤをご用意し、おクルマやお客様のニーズに合ったタイヤの選び方もわかりやすくご説明しています。

また、「mobox」はタイヤの購入と同時に取り付け店舗も選んで、作業予約まで行うことができる、文字通りワンストップのタイヤ交換方法です。タイヤ選びや作業予約はスマホで済ませて、あとは予約日に取り付け店舗へ出向くだけ。待ち時間も少なくて済みます。

それだけでなく「mobox」は、タイヤ本体、交換工賃のほか、パンク時のタイヤ交換補償各種メンテナンスがコミコミで月額定額制(スタンダードプランの場合)。まとまった金額の用意と余計な出費の心配がないのが大きな魅力です。

そしてブリヂストンのタイヤ専門店から選ばれた接客・作業品質の高い店舗が参加するネットワークであるブリヂストンの認定店(B-select)で取り付けを行い、メンテナンスも担当します。タイヤ交換を検討されている方は、ぜひ「mobox」を検討してみてください。

タイヤ交換
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