車検はいつから受けられる?

車検を受ける最適なタイミング、期限の確認方法などを紹介。

クルマを所有していると定期的に受けなければならない車検。道路法上の道路、いわゆる公道を走るクルマが保安基準に適合しているか一定期間ごとに行う検査ですが、あなたは車検をいつ受ければいいのかご存知ですか。今回は車検を受けることのできる期間、最適なタイミングについてご紹介します。

車検はいつから受けられる?

車検はいつから受けられる?

自家用車の場合、新車は登録してから初回となる車検を3年経過時に行い、それ以降は2年ごとに受けるよう定められています。1995年に制度が改正される以前は、登録から10年を超えた自家用車は毎年車検を受けることになっていましたが、現在は2年ごとになりました。

車検は有効期間満了日までに受ければいいのですが、前倒し」することも可能でこれには制限がありません。つまり、車検はいつでも受けられるのです。たとえば車検満了日の1年前に受けても大丈夫。しかし、早めに車検を受ける場合には時期によってメリットやデメリットがありますので、その点を考慮していただきたいと思います。

車検を早く受ける場合には以下のようなメリットがあります。

都合のいいタイミングで受けられる
クルマの所有者のスケジュールに合わせて、ゆとりを持って車検を受けることができます。都合で満了日に近い期日に受けられない場合も、所有者の希望に合わせることができます。
混み合った時期を避けられる
春先の3、4月は新車の登録台数が増える季節で、そのために車検も集中しますが、そのような混雑する時期を避けて予約の取りやすい、空いている時期に車検を受けることができます。
万が一の車検切れを防ぐ
車検満了日のぎりぎりに業者へ依頼しても、間に合わない可能性があります。早め早めにスケジュールを組んで車検を前倒ししておけば、車検切れのリスクを回避することができます。

一方、車検を早く受けた場合にはデメリットもあります。

車検の有効期間が無駄になる
極端に前倒しをしてしまうと、次回の満了日が車検を通した日から計算されるため、車検の有効期間が無駄になってしまいます。都合が許す限り2年ごとに満了日を迎えるのが理想です。
支払った車検費用も損してしまう
有効期限と同様に車検にかかった費用についても損をしてしまいます。例えば1年前倒ししたら、前回の車検時にすでに2年分の車検費用を支払っているので、1年分損してしまうことになります。
自賠責保険の延長、解約が必要
車検時に加入する強制保険である自賠責保険は、車検の有効期間をカバーするように契約しますが、車検を前倒した場合には契約期間が残っている状態になります。したがって延長契約をするか、解約して還付金を受けることもできますが、いずれにしても通常の自賠責保険の契約より手間がかかります。

車検を受ける最適なタイミングとは?

それでは車検がスムーズに受けられ、損をしない最適なタイミングはいつなのか? この点について説明しましょう。

車検は満了日の1ヵ月前から
車検を受ける最適な時期を考える際に注目したいのが、検査場の混雑を緩和するために設けられた特例です。それは満了日の1ヵ月以内であれば、本来の期日を変えずに2年間車検が有効となる」というもの(離島など一部地域を除く)。ですから、車検を受けるタイミングの目安は車検満了日の1ヵ月前からと覚えておいてください。この特例を有効活用し、満了日から1ヵ月以内のできるだけ早い時期にゆとりを持って車検を行うのが賢い車検の受け方です。
最大45日前まで前倒しできる方法
もうひとつ、さらに前倒しできる方法があります。車検満了日から1ヵ月の間であっても車検に出せない場合、「指定工場(指定自動車整備事業者)」に認められた特例措置を使えば、車検を最大45日前まで前倒しして受けることができます。地方運輸局長が指定自動車整備事業の指定を受けた工場が「指定工場」です。「指定工場」は自社が持つ専用の車検ラインで検査を行い、運輸支局では書面で検査を受けるだけで車検ができます。
そして「指定工場」では保安基準に適合している証として、「保安基準適合証」と「保安基準適合標章」を発行できます。この「保安基準適合証」を15日以内となっている有効期限までに運輸支局に提出すれば、新しい車検証を受けとることができます。そのため、指定工場での検査後に満了日の1ヵ月前まで待って手続きをすれば、15日+30日で、最大45日前に満了日を変更せずに車検が受けられるわけです。

車検の満了日の確認方法

車検が切れてしまってもクルマを所有しているだけではペナルティはありませんが、車検切れのまま公道を走行すると罰則や罰金が科されます。そして、いったん車検が切れてしまい車検を受け直すのはいろいろと手間がかかります。故意でなかったとしてもうっかり見逃してしまったということもあり得ますので、車検の有効期限はしっかり頭に入れておきたいものです。

では、正確な車検の満了日はどうやって確認すればいいのでしょうか。手だては2つ、車検証と検査標章を確認する方法があります。

車検証で確認
有効期間満了日は、車検証(自動車検査証)に記載されています。車検証の有効期間の満了する日の欄に書かれている年月日を確認しましょう。
検査標章で確認
フロントガラス内側上部に貼られた検査標章(車検シール)の内側に満了日が記載されています。ちなみにウインドー越しに見える面にある数字は、上の小さな数字が満了する年、下の大きな数字が満了する月を示しています。
車検の満了日の確認方法

車検が切れるとどうなる?

運転免許証の場合は有効期間の満了日の前後1ヵ月が更新期間となっていますが、車検の場合は上記のように前倒しは可能なものの、後ろ倒しはできません。そして車検証の有効期限が切れた「無車検車」は公道を走行できなくなってしまいます。車検切れのクルマを運転する無車検運行を行った場合、道路運送車両法違反となり、罰則と罰金が科され免許停止になります。
もし満了日が過ぎてしまったことに気づき、車検を受ける必要がある場合は次の方法でクルマを移動し、新たに車検を受けてください。

仮ナンバーを取得
車検切れ自動車の継続検査を受けるための運行など、用途を限定して一時的に公道を走行可能な、管轄の自治体(市区町村役場)から貸与される「仮ナンバーを用いれば公道を走って移動できます。申請の際には運転免許証、車検証、自賠責保険証、手数料(地域で異なるため事前に確認のこと)を用意します。なお、「仮ナンバー」の有効期限は5日間を限度としています。
積載車などの使用
車検を切らしてしまったら、クルマを載せることができる積載車や牽引するレッカー車を使って移動するのもひとつの方法でしょう。積載車は大きさによっては普通自動車免許で運転できるレンタカーもありますが、運転に不安があるなら業者にすべておまかせすることになります。いずれにしても積載車の手配には費用がかかりますので、多少の手間はかかりますが仮ナンバーを取得しての移動がおすすめです。
車検が切れるとどうなる?

まとめ

新車を購入したらまず3年後、以降も2年ごとに有効期限がやってくる車検。うっかり車検を切らさぬよう、しかも”損”することのないようにするには、本来の期日を変えずに2年間車検が有効となる、1ヵ月前からの早い時期に行うのがおすすめです。このように車検を受けるタイミングが重要なことはおわかりいただけたと思いますが、スムーズに車検が通るよう事前にクルマの状態を確認しておくことも大切です。

性能に目立った変化が現れたり、見た目や異音で劣化が感じ取れる部品であれば気が付きやすいのですが、そうでないものは見落としがち。そういった部品でも、たとえばタイヤの状態は車検の合否にも直接影響するため、事前にチェックしておくことがとても重要です。車検が通らない場合は、依頼した業者経由でタイヤを購入することになり、市場価格より高かったり、自分の希望するタイヤに変えられない可能性があります。加えて車検に要する時間も余計にかかってしまうことがあります。

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