ホイール交換の基礎知識

必要書類、費用、いつどこで受けるかなどを詳しく解説!

クルマの見た目を変更したり性能を高めることで、より自分好みに仕上げる「カスタマイズ」を楽しまれる方はたくさんいらっしゃいます。もちろん定められた法規に則って行う必要がありますが、カスタマイズにおいて重要なポイントとなるのがホイールです。
けれど、ホイール交換をしたいと考えている方でも、ホイールの選び方や相場、交換に伴う費用、さらにはホイール交換のメリットやデメリットを詳しく知っている方は少ないかもしれません。今回はそんなホイールに関する情報について、ホイールの役割種類、交換にあたって欠かせないホイールサイズに関する知識などを幅広くご紹介します。

ホイールの役割

とても重要なホイールの役割

ご存じの通り、ホイールはタイヤの内側からはめ込む車輪もしくは車輪状のものです。クルマは一体となったタイヤとホイールを装着することで走行できます。ホイールはクルマが走行する上で欠かせない部品ですが、まずはホイールにどんな役割があるかをまとめておきましょう。

クルマの動力をタイヤに伝える
クルマを動かそうとする車軸の回転力、つまり走行するために必要な駆動力をタイヤへ伝え、さらには路面へと伝えることがホイールの最も重要な役割です。路面との接点はタイヤですが、ホイールはタイヤとクルマをつなぐとても大事な部品です。
クルマの走行性能を高める
「ばね下重量」と呼ばれる車体下部の重量を抑えることでサスペンションの動きを高め、クルマの基本性能である「走る」「止まる」「曲がる」にも大きく影響するのがホイールです。また、乗り心地も左右するほか、ホイールのデザインや回転動作によりブレーキへと空気を取り込むことで、ブレーキの放熱性を高める役割も果たしています。
クルマのデザイン性を高める
どんなホイールを選ぶかによってスポーティな装いになったりゴージャスな雰囲気が醸し出されたりと、クルマから受ける印象は大きく変わります。さまざまなデザインのホイールが販売されており、クルマのデザイン性を高める役割も持っています。
ホイールは多種多彩

「素材、構造、製造方法、デザイン」、ホイールは多種多彩

ホイールにはさまざまな種類があります。「素材」、「構造」、「製造方法」、「デザイン」の違いによってどのような種類があるのかご説明しましょう。

ホイールの素材

ホイールに用いられる素材は、主に「スチール」、「アルミ(アルミ合金)」、「マグネシウム」、「カーボン」です。乗用車に多く使われているのはスチールとアルミですが、レーシングカーや高級車向けのホイールとしてマグネシウムやカーボン製のホイールも使われています。素材によって、軽さや強度、デザイン性、価格などが異なります。

スチール
安価で耐久性に優れているため、乗用車においては純正ホイールとして装着されることが多いのが「スチールホイール」です。アルミホイールと比較して重いことがデメリットと言えますが、デザインが豊富ではないため樹脂製のホイールカバー(ホイールキャップ)を取り付ける場合が大半です。なお、スチールホイールは「鉄チンホイール」とも呼ばれます。
アルミ
スチールに比べて軽いため、燃費や走行安定性、ドライブフィールの向上が期待できるのが「アルミホイール」です。また、さまざまなデザインが用意されており、クルマのデザインや好みに合ったタイプを選ぶことができるのもメリットです。上位グレードに標準装備されていたり、オプションとして選択可能など純正ホイールとして設定されることもあります。
マグネシウム
アルミホイールよりさらに軽量なことから、運動性能を重視するレーシングカーなどで使われているのがマグネシウムホイールです。ただしアルミより耐久性が低く、衝撃や負荷を受けたときに損傷しやすいのが難点。また加工が難しく、非常に高価であることから、一般的な乗用車用のホイールとしてはあまり普及していません。
カーボン
一部のスポーツカーやレーシングカーなどのボディパネルやモノコックに使用されているカーボンも、アルミより軽い素材です。「カーボンホイール」は非常に軽いことから、燃費性能や走行性能が高まるというメリットがあるものの製造には高度な技術が必要で、限られたメーカーでしか製造されていません。アルミホイールに比べて価格が大幅に高くなります。

ホイールの構造

ホイールは外縁となるリムと、車軸に固定している中央部とリムをつないでいるディスクで構成されています。リムとディスクが一体かもしくは別体か、さらにリムが分割されているかによって、ホイールの構造は、「1ピース」、「2ピース」、「3ピース」に分類されます。

1ピース構造
リムとディスクが一体になっている構造。剛性が高く、軽量化の面でも優れているため、多くのスポーツホイールに採用されています。しかし2ピース構造、3ピース構造に比べて複雑なデザインには対応しにくく、オーソドックスなデザインが主流となります。基本的にはコストパフォーマンスも優れています。
2ピース構造
リムとディスクの2つのパーツからなるる構造。リムとディスクを別々に製作してから溶接やボルト固定などで組み合わせるために、1ピース構造に比べて加工が容易でデザインの自由度が高く、ディスクの位置をクルマに合わせて調整しやすいというメリットがあります。デザイン性とコストのバランスに優れた構造です。
3ピース構造
アウターリム(表側)、インナーリム(裏側)、ディスクの3つのパーツからなる構造。3つのパーツに分かれていることから、それぞれのカラーリングや素材を自由に選んだり、サイズをきめ細かくオーダーすることもできます。一方、製作にあたってはコストがかかるため1本数十万円するような場合もあります。

ホイールの製造方法

「スチール」、「アルミ」、「マグネシウム」、「カーボン」の4つの素材のうち、「アルミ」と「マグネシウム」には鋳造鍛造という2つの製造方法があり、とくにアルミホイールのチョイスにおいてはこの製造方法の違いが、重要なポイントになることがあります。

鋳造
高温で溶かしたアルミやマグネシウムを鋳型に流し込み、冷やして固める製造方法のことです。大量生産が可能でコストも抑えられるため、多くのホイールはこの方法で製造されています。また、複雑なデザインのホイールを具現化する場合には鋳造が向いています。
鍛造
ホイールのもととなるビレットと呼ばれる金属を加熱し、プレス機で大きな圧力をかけながら成型する製造方法です。成型する過程で金属内の結晶が整えられ、ホイールの強度が高まるという点がメリットです。しかし鋳造に比べて製造コストがかかり、大量生産には向きません。

ホイールのデザイン

ホイールはクルマの見た目を大きく変えることができるパーツです。なかでもアルミホイールはデザインが豊富ですが、大きく4つのデザインに分けることができます。

スポークタイプ
ホイールの中心と外側を繋ぐスポークが、中心から外側に向かって放射状に延びているデザイン。スポークは5?10本が主流で、スポーティなイメージに仕上げたい場合に適しています。
メッシュタイプ
スポークが網目状になったデザイン。網目の細かさの違いで印象が大きく異なりますが、ホイールの高級感や存在感を強く主張できます。造形が複雑なため、手入れが大変なのが難点。
ディッシュタイプ
スポークの代わりに面積の大きなお皿(ディッシュ)のようなディスク面を持つデザイン。迫力があって重厚さが感じられる反面、重くなる傾向があり軽さを追求する場合には不向き。
フィンタイプ
スポークタイプから派生したデザインで、よりスポークの本数を増やし放射状にレイアウトしたデザイン。細身のスポークにより、ラグジュアリーかつ繊細な美しさを演出することができます。
費用

ホイール交換にはどれくらいの費用がかかるの?

さて、ホイールを交換したいと思い立ったら、気になるのは費用がどのくらいかかるかですよね。まず頭に入れていただきたいのはホイールには数多くのサイズがあり、そのサイズによって価格が異なるということです。最近のクルマはタイヤとホイールがどんどん大径になっていますが、大きければ大きいほど価格がアップします。

さらに、前項で説明したようにホイールには素材、構造、製造方法、デザインによる違いがありますが、これも価格に反映されます。簡単に説明すればコストがかかるほど価格も高くなるわけで、スチールホイールよりアルミホイール、鋳造より鍛造、1ピースより2ピース、3ピースといったように高価なホイールとなるのが一般的です。

ここでは乗用車のホイール交換をお考えの方の大半が選ばれるアルミホイールについて、市場での相場をご紹介します。乗用車に装着されることが多い14インチから20インチ程度のホイールを想定しています。

アルミホイールの価格相場
(※4本セット価格、あてはまらないブランドもあります)

鋳造アルミホイール
製法 1ピース 2ピース 3ピース
5万円~20万円 10万円~30万円 20万円~40万円
鍛造アルミホイール
製法 1ピース 2ピース 3ピース
20万円~40万円 30万円~50万円 35万円~80万円

なお、ホイールを交換する場合には、装着していたタイヤ・ホイールを外す作業、タイヤをホイールから外して新しいホイールに組み替える作業、タイヤ・ホイールのバランス取りをする作業、組み替えたタイヤ・ホイールをクルマに装着する作業などが必要になり工賃がかかります。ホイールを購入したカー用品店なら、5,000円?1万円程度が必要となります。

また、ホイールを交換するには、それまで履いていたタイヤをそのまま使用する場合と、ホイールといっしょに新しいタイヤを購入する場合が考えられ、後者はタイヤの代金が上乗せされることになります。

必要に迫られてホイール交換することもある

ドレスアップのためだったり、愛車の性能をさらに高めるのが目的だったりと、ホイール交換はクルマのオーナーの意志で行うことが多いのですが、安全・安心のために交換を余儀なくされる場合もあります。それはホイールのコンディションに問題があるときです。

まずはホイールの劣化。長く使用可能な部品ではありますが、ホイールもまた消耗品です。主な素材は鉄やアルミ合金ですので、走行を重ねるうちに曲がったり歪んだりすることがあります。さらにスチールホイールは錆が発生しますし、アルミホイールも表面を保護するクリア塗装やペイントが剥げて腐食することがあります。とくに降雪地でまかれる凍結防止剤(融雪剤)が塗装に悪影響を与え、ホイールの劣化につながることがあります。こういったホイールの劣化が進行した場合は交換をおすすめします。

そしてより緊急度合いが高いのが、大きく傷ついたりクラック(亀裂)が入るなどのホイールの損傷です。損傷部分からタイヤの空気が抜けてしまうこともありますので、駐車場で縁石に勢いよくぶつけてしまったり、悪路で石などにヒットした際にはぜひ点検しましょう。もし重大な損傷が認められるときには、ホイール交換が必要です。

ホイール交換メリット

メリットが大きいけれど、デメリットに要注意

ホイール交換はドレスアップとパフォーマンスアップの両面でメリットがあるものの、デメリットを感じないように慎重に行うことが大切です。ここではアルミホイールへの交換によるメリットとデメリットをご紹介しましょう。

ホイール交換のメリット

運動性能の向上
スチールホイールからアルミホイールに交換すると、同サイズであればタイヤとホイールを合わせた重量である「バネ下重量」が軽くなり、軽快でシャープな操縦性や俊敏なクルマの動きなど運動性能の向上を体感できるはずです。また加速性能の向上や軽量化による燃費の向上も期待できます。
ドレスアップ効果
お気に入りのデザインのホイールに交換することで、満足度の高いドレスアップ効果が得られます。ホイールは「大きな部品」ですから、サイズが同じでもデザインが違うだけで見た目の印象が変わります。さらに大径ホイールへ交換すれば迫力があってインパクトの強い見た目にイメージチェンジできます。
タイヤの性能を引き出す
剛性、強度に優れた軽量アルミホイールであれば、組み合わせたタイヤの性能をしっかりと発揮することができます。高品質なホイールと組み合わせることで、高いグリップ力を持つスポーツラジアルも、スムーズで快適な乗り味を実現するコンフォートタイヤも本来の性能を引き出せるわけです。

ホイール交換のデメリット

性能の向上が体感しにくい
ホイールにはさまざまな素材、構造、製法、デザインのものがあり、原料の価格や製造の難しさなどはホイールによって変わり、高品質な製品は見た目の違いがわかりやすいものです。その一方で優れた性能を実現するホイールであっても、その性能を感じ取りにくいと思われるユーザーもいらっしゃいます。
装着前のイメージと異なる仕上がり
ホイール単品とクルマに装着したときでは、印象が変わって感じられることがあります。またデザインやサイズなどのチョイスによってはバランスがうまくとれないといったことも起こり得ます。これを防ぐために、クルマの横にホイールを並べて装着時のイメージを確認する模擬装着が行える専門店もあります。
クオリティの低さの露見
保安基準やメーカーが独自に定めた厳しい基準を満たした製品であれば問題ありませんが、一部にはデザインが優先されたりコストを抑えるなどした結果、製品品質に問題があるホイールがないとは限りません。安全に使用できるものかどうか見極めた上で購入する必要がありますが、その点においては信頼できるカー用品店で購入することが大切です。
ホイールサイズ

さまざまなサイズからぴったりのホイールを選ぶ

クルマには必ず決まったタイヤサイズ(数種類が対応)があります。車重を支えているタイヤには、クルマが安全に走行するためのサイズと空気圧が設定されているためです。また、スピードメーターもタイヤの円周に合わせて設定されているので、クルマには決められたサイズのタイヤの装着が必要になります。

そしてこのタイヤに組み合わせるホイールも、タイヤに合わせたサイズを選ぶことになりますが、ここではホイールのサイズについてご紹介しましょう。

上図で示した「20×8.5J 5-114.3 38」はホイールのサイズ表示の一例ですが、大きく分けると5つの数字があります。1種類のホイールでも、この組み合わせによって数多くのサイズが用意されているのですが、これはホイールがクルマと密接な関係があるからです。その点も含めて、サイズについて具体的に説明します。

リム径
リムとはホイールの外縁部分のことで、リム径はホイールの直径を表しインチで表記されます。クルマによっては標準サイズよりある程度リム径を大きくしたり小さくしたりできますが、タイヤもそれに合わせたサイズに変更する必要があります。
リム幅
タイヤが接する部分のホイールの横幅をインチ表示した数字です。リム幅は各タイヤメーカーによって、タイヤ幅と適合するリム幅のある程度の許容範囲(適合幅)が設定されています。
ボルト穴数
車体にホイールを取り付けるボルトを通すための穴の数で、ホールと呼ばれることもあります。一般的な乗用車は4~5穴で、大径タイヤを装着するSUVやクロスカントリー車の場合は6穴を採用することもあります。ボルト穴の数が異なるホイールの装着はできません。
P.C.D.
リム幅の中心線からホイールを車体に取り付ける面(ホイールの裏面)までの距離で、mmで表記されます。P.C.D.は「Pitch Circle Diameter」の頭文字をとった略称です。国産乗用車では100mmまたは114.3mmが主流ですが、車種によって採用されているサイズは異なり、P.C.D.が合わないホイールは装着できません。

※リム幅の後につく「J」は、ホイールとタイヤが接合する部分の「フランジ形状」を示しています。アルファベットで表記され、「J」または「JJ」が一般的ですが、「B」「K」「L」などの形状も一部で残っています。

インチアップとインチダウン

インチアップとインチダウンのメリット&デメリット

さて、ホイールを交換する場合には上記のようなサイズについてしっかりと確認することが大切ですが、純正ホイールからサイズを変更する場合もあります。どのような目的を持って異なるサイズをチョイスするのでしょうか。ここではタイヤの外径(外側の大きさ)は変えずに、タイヤの偏平率を変更することで大径化するインチアップと小径化するインチダウンについて、そのメリットをご紹介し、あわせてデメリットについてもお伝えします。

インチアップ

タイヤがフェンダーからはみ出したり、ホイールハウス内に干渉したりせずに、純正よりも大径のホイールに変更するのが「インチアップ」です。人気のあるクルマのカスタマイズのひとつで、クルマを手に入れたらまずはインチアップという方も少なくありません。
インチアップの際にはホイールの外径が変わるためタイヤも新たに用意する必要がありますが、タイヤの外径を変えることはできません。そこで偏平率(断面高さ(H)/断面幅(W)×100)を下げたタイヤに交換します。ホイールを大きくした分、タイヤの厚みを薄くすることで外径を変えないわけです。

インチアップのメリット
ホイールが大径化により外見の迫力が増し、よりスタイリッシュな印象になります。ホイールをインチアップする際にはそれを考え合わせた上でデザインを選びます。また、低偏平率のタイヤに履き替えることでタイヤのサイドウォールが薄くなり、タイヤのたわみが少なくなります。その結果、ハンドリングレスポンス、コーナリング性能、ブレーキング性能、高速安定性などが向上します。
インチアップのデメリット
運動性能や操縦安定性の向上をもたらす一方、タイヤのたわみが減る分、乗り心地が硬くなった(悪くなった)と感じる場合もあります。また接地面が広くなることで走行音が大きくなることもあります。このほか、ホイールとタイヤの大径化は一般的に重量増につながり、加速性能や燃費性能の低下をもたらします。

インチダウン

条件の許す範囲内で装着可能なホイールを、それまで純正より小径のタイプに交換することを「インチダウン」と言います。ホイールの外径変更に合わせて、偏平率を上げたタイヤに変更する必要があります。「インチアップ」とは逆に、ホイール径が小さくなった分タイヤの厚みが増すことになります。
ホイールサイズ(インチ)を小さくすると基本的にタイヤの値段が安くなるので、スタッドレスタイヤを装着する場合に、インチダウンを行う方が多いようです。

インチダウンのメリット
高偏平率のタイヤはタイヤの厚みの増加でクッション性が高まるため、より快適な乗り心地になります。またタイヤのクッション性が増し路面の状態を受け止めやすくなることで、特に舗装が荒れた路面や段差を乗り越える場合などにもタイヤやホイールにかかる負荷が減り、ダメージを受けにくくなります。道路との接地面となる幅が狭くなるので、濡れた路面や雪道などではとくに滑りにくくなる傾向にあります。
インチダウンのデメリット
存在感のあるタイヤのボリュームが好まれることもありますが、一般的にはホイールが小さく見えるようになるとクルマとのバランスが崩れスマートに感じられなくなります。また、高偏平率のタイヤはたわみが大きくなりますので、コーナリングの際には安定感の低下を感じやすいかもしれません。

タイヤの組み替えが伴うなら専門店での交換がおすすめ

ホイールを交換するためには、クルマをジャッキアップしてタイヤ・ホイールを取り外し、また取り付けることが必要ですが、作業はそれだけではあありません。すでにタイヤが組まれているセット品であれば別ですが、ホイールを交換する際にはタイヤの組み替えが伴いますので、タイヤチェンジャーやバランサーなど専用の機器が用意されていないと対応は難しいと言えます。

そうなると、タイヤ専門店、カー用品店、ディーラー、ガソリンスタンドなどが作業をお願いする候補となりますが、お気に入りのホイールを選ぶことができるタイヤ専門やカー用品店であれば、ホイールの購入といっしょに作業が可能ですので、よりズムーズになおかつリーズナブルにホイール交換ができそうです。購入をしたタイヤ・ホイールに付け替えてもらう場合は1本2,000円~というのが一般的ですが、もしタイヤ・ホイールを持ち込みで作業を依頼した場合は、1本1,000円以上の持ち込み料金がかかる場合が多いようです。

DIYでタイヤ・ホイール交換を行う手順

ホイールだけを交換するのは専用の機材がないとできませんが、タイヤ・ホイールのセットを用意して付け替えることは可能です。その手順と作業において注意すべきポイントをご紹介します。

ホイール購入時の注意点
新品、ユーズド品に関わらず、まず付け替えるタイヤ・ホイールを探して用意します。ここで重要なのはクルマの適合サイズを確認し、お目当ての商品がそれに合っているかということ。前述の通りホイールサイズにはさまざまな値がありますので、クルマの取り扱い説明書できちんと確認します。
交換作業に準備すべき道具
ホイールを付け替える際に準備する工具は、基本的にジャッキ、ソケット、十字レンチ、トルクレンチが必要です。作業時には高価なホイールに傷を付けたくはありませんので、タオルや軍手なども用意しておくといいでしょう。ボルトホールを傷つける可能性もありますので、十分に注意して作業を進めます。
ホイールの取り外し方
DIYの場合は、パンク時などに使用する車載ジャッキを使用することが多いと思いますが、必ず平坦な場所で作業を行い、クルマが動かないようにするタイヤ留めも用意します。また、ジャッキアップポイントを事前に確認しておくことも大切です。作業はジャッキアップする前にまずナットを少し緩めておきます。タイヤが浮くまでジャッキアップしたらナットを手で外し、ホイールを傷つけないよう水平方向に外していきます。
新しいホイールの取り付け方
ボルト穴の位置を合わせたらソケットにナットを収め、手で差し込みソケットを回します。手で回せるところまで締めたら、ソケットにあった十字レンチでさらに締めます。強く締めすぎるとソケットに傷がついてしまうこともあるので、ある程度クロスレンチで締めたらジャッキを下ろしタイヤを接地した状態で、付け替えたホイールナットに合ったトルクレンチで締め込みます。
専門店による作業イメージ

まとめ

ホイールは金属を素材とすることが一般的なので、漠然と長寿命、もしくはずっと使えるものであるというイメージが強いクルマのパーツです。しかし、ホイールもまた消耗部品のひとつです。ご説明したようにドレスアップやパフォーマンスアップを目的として交換する場合のほかに、経年劣化や損傷によって交換に至る場合もあります。ですからタイヤと同様に、そのコンディションをしっかりと把握する必要があります。

また今回はDIYでのタイヤ・ホイール交換についても触れましたが、クルマが走行する上でとても重要な部品ですので、緊急時等を除いてはDIYでの作業はあまりおすすめできません。ホイールはタイヤ以上にサイズの選択が難しく、せっかく新しいホイールを用意したのにまったく取り付けることができない、ということも起こり得ます。

Mobox」でタイヤを交換すると、専門店ならではの高いスキルとノウハウによりタイヤ・ホイールの取り付けを行い、ブリヂストンの独自開発技術「センターフィット・サービス」を用いてタイヤ・ホイールの中心を正確に車軸へ装着します。さらに空気より抜けにくくホイールの腐食を抑える効果もある「窒素ガス充填サービス」もご用意しています。もちろん日々のメンテナンスにおいては、タイヤ点検時にホイールの状態にも目を光らせます。

またMoboxでは、融雪剤などによる腐食に強いホイールを組み合わせたスタッドレスタイヤのセットもご用意しています。スタッドレスタイヤのご準備とともに「ホイールも用意したいな」とお考えの方は、ぜひご利用ください。

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